わんちゃんの心と身体の声を無視しないトリミング
【わんちゃんの心と身体の声を無視しないトリミング】
【わんちゃんの気持ちに寄り添ったトリミング】
なぜこのようなフレーズがあるのかといえば、一般的にわんちゃんの気持ちや体調が置き去りにされる場合が多いからです。
わんちゃんがトリミングサロンに行くときに震える。必死に帰りたいと言う。お預かりのときに怒る。帰ってきたらすごく疲れている。イライラしている。体調を崩す。などなど…
トリミングってそういうもの?と感じたことのある飼い主さんも少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
どうしてそんなことがあるのでしょう?
もし上記のようなことがなかったとしても、皆さんのおうちの子たちはトリミングサロンに自分の足で入ってくれますか?
わんちゃんをサロンに預け、一定の時間でお迎えに行き、いつも変わらず
シャンプーして、乾かして、カットして、耳掃除して、爪を切って、おうちに帰る。
そこにはもしかすると飼い主さんが想像している以上のわんちゃんたちの頑張りがあるかもしれません(^^)
わんちゃんたちも生き物ですから、日によって体調が違うのも普通のこと。
もしかしたらトリミングの予約をしたその日、特に不調には見えなくてもトリミングに向き合う余裕がない日もあるかもしれません。
そんな日にいつも通りトリミングをこなして帰ってきたのだとしたら、わんちゃんはきっといつもよりもしんどい時間を過ごしたと思います。
いつも静かな環境で過ごしている子が、トリミングの日だけ、わんちゃんがたくさんいたり人がバタバタとしている環境に置かれたら…もういるだけで疲れてしまうでしょう。
濡らさせるのが苦手な子も多いです。でもそれは生存本能として当たり前のこと、身体が濡れてしまっては命にも関わります。
ドライヤーが苦手な子もいます。ブラッシングが苦手な子もいます。お顔を触られるのが苦手な子も、お耳を触られるのが苦手な子も、足先を触られるのが苦手な子も、爪切りが大っ嫌いな子も…たくさんいます。
『怖いな』『嫌だな』という気持ちのケアをせずにただただトリミングの時間が人間都合で流れていたり、年に数回どうしようもなくなったときだけのトリミングサロンに行くのは、心にも身体にも負担が大きいです。
残念ながら、ほどんどのわんちゃんはトリミングが好きではありません。でも、それは悪いことではありません!
人間の美容室とは全然わけが違うんです。
他人に身体を預ける…一大事なのです!
なのでまずは、一大事にならないように。安心して身体を預けてもらうために…いちばん大切で最初にやらなければならないのは、わんちゃんとの信頼関係を築くことです。
それは、わたしたちトリマーもそうだし、もちろん飼い主さんも。
わたしたちトリマーは、おうちでのお手入れが難しい部分をサポートする、つまりはお手伝い役です。
日々のお手入れも大事な大事なコミュニケーションのひとつ♩
おうちで大好きなご家族によるお手入れが心地よいものでなければ、到底赤の他人であるトリマーのお手入れが心地よいはずがありません。
逆におうちでのお手入れが心地よいのにトリミングサロンが苦手なのだとしたら、
トリマーの人柄、技術、日常生活には無い音や感触への強い不快感、トリミングサロンの環境、ご家族(おうち)から離れることへの不安、体調など、
わんちゃんがネガティブになる理由がどこかにあるということでもあると思います。
いったい何がわんちゃんを不安な気持ちにさせているのかな…?
わたしたち人間側が、言葉を話せないわんちゃんたちの様子を見て汲み取り、
わんちゃんたちが無理をしすぎなくて済む方法を一緒に探してあげる。こちらの都合を優先しすぎない。
わんちゃんたちに選択肢をあげて、できない日があってもいいし、
怖いことがあるならば、その恐怖心を和らげてあげるためにいろんな提案をしてあげる。とにかく待ってあげる。
一生続くトリミングや日々のお手入れ。
パピーの頃は知らないことだらけ、シニアになったら身体にもたくさんの変化が出てくる。
そんなときでもいつでも、まずか絶対的な信頼で身を任せてもらえたら、
自分(わんちゃん)たちのそのときの気持ちや体調を気にかけてくれる人に触れてもらえたら…
わんちゃんたちもすごく安心して過ごせると思いませんか?
トリミングをする以上、まったく頑張らないはほぼ無理。
わんちゃんのとてつもない頑張りと協力があって成り立つものです。
ですから、わたしたちトリマーと飼い主さんも力を合わせて、
わんちゃんたちができるだけ健やかに過ごせるように見守っていけたらいいな…
そのために出来ることを探して、できないことも受け入れてあげたいな。
そんなトリミングやお手入れの時間を、一緒に作っていきませんか??
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